10月中旬
03.10.11(土)
・昨日、作監に動画がほぼ追いついてきたと書いたが、今度は、逆に動画さんが手空きにならぬ様に、きちんと管理せねばという事態に。早速、制作の居村・斎藤・伊藤の3人で、対策会議。

03.10.14(火)
・朝から定例の制作会議。議題は、もちろん作監に追いついた動画の今後対応。しかしながら、当然の如く、ここはやっぱり作監さんに踏ん張ってもらうしかないと結論。但し、手当たり次第に上がって来ても、今後の作業がスムーズ流れないので、今夜メインスタッフの手持ちカットを神村氏が調べる事に。

03.10.15(水)
・動画が手空きになる→作監に催促→作監の手持ちが少なくなる→原画を催促の図式の様に、神村氏が原画さんに催促して廻る。
・作画さんだけ催促しても、順調に流れない。午後、渡辺・神村両氏が、美術監督に状況の説明と催促をしに向かう。

03.10.16(木)
・演出助手の鳥羽君が、今日もお休み。どうも扁桃腺が腫れて熱があるらしい。そう言えば、火曜日に熱があるようだと言って、体温計で熱を計っていたが、これほど重症だったとは。そう言えば原画さんも一人扁桃腺が腫れて休んでいました。
・さすがにこの時期になってくると、制作も外回りでバタバタ。一人で留守番になることも。そういう時に限って、必ず電話やらレイアウトのコピーやら等々が重なる。何故でしょう。

03.10.17(金)
・ほぼ、定例とかした、ラッシュチェックが行われる。これで遂に200cut突破。しかし、コンテがまだ完成していない為、残りの数が。今年中に後、どれくらいチェック出来るのだろうか。そして、今年中に残りカットがわかるのだろうか。それは、神のみぞ知る。
・10月に入り、制作が決めている原画予定数に僅かながら届かない週が続いているため、神村氏が週末確認チェックをしている。

03.10.18(土)
・「ハウル」の音ロケに同行している古城さんから、「音ロケ日記」なるものがメールで届く。ジブリ作品は、効果音にも凝るので、今回の舞台にふさわしい場所へ、録音機材を持ち込み環境音等を録音しているのだが、これがなかなか上手くいかないようで、悪戦苦闘している模様。
・社内原画さんの数人の手持ちカットが残り少なくなってきたので、宮崎さんと今後作打ちの予定を確認する

03.10.20(月)
・そろそろ、疲れが出始めたのか、先週の原画上がりが、ここ数週間で一番悪い。しかし、一日一日と確実に日にちを消化しているので、何とかがんばって欲しいものなのだが。こればかりは、原画を描くという苦労を知らない私には、何も出来ないのだ。(なんせ制作な物で)

この日誌はスタジオジブリ公式HPから
新作「ハウルの動く城」に関する部分を抜粋したものです。
全文は公式HPでご覧ください。

戻る
sanpoyoshi.org